ブログ『映画のちらしファイル』は、自称映画ファンである私、ケンとうさんが、今までに集めてきた映画のチラシ(リーフレット)を紹介し、見た映画にはレビューも書いてみようとするブログです。
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2010年05月14日

たそがれ清兵衛

たそがれ清兵衛

たそがれ清兵衛たそがれ清兵衛.jpg
監督 山田洋次
製作 大谷信義
 萩原敏雄
 岡素之
 宮川智雄
 菅徹夫
 石川富康
脚本 山田洋次
 朝間義隆
原作 藤沢周平
方言指導 山崎誠助
撮影 長沼六男
編集 石井巌
音楽 冨田勲
主題歌 井上陽水
出演者 真田広之
 宮沢りえ
 田中泯
 丹波哲郎
 岸惠子
 小林稔侍
 桜井センリ
 大杉漣
 中村梅雀
 草村礼子
 吹越満
 伊藤未希
 橋口恵莉奈
 嵐圭史
 浦加奈子
 尾美としのり
 赤塚真人
 佐藤正宏
 夏坂祐輝
 水野貴以
配給 松竹
公開 2002年11月2日
上映時間 2時間9分
製作国 日本
言語 日本語


ストーリーと概要
題名となった『たそがれ清兵衛』は、藤沢周平著の短編小説であり、これを表題作とする短編小説集の名称。この小説集『たそがれ清兵衛』の収録作品は、『たそがれ清兵衛』『うらなり与右衛門』『ごますり甚内』『ど忘れ万六』『だんまり弥助』『かが泣き半平』『日和見与次郎』『祝い人助八』。
短編小説「たそがれ清兵衛」と「祝い人助八」「竹光始末」この複数作品を同時に原作とし、藤沢周平小説の初めての映画化が、山田洋次監督が初めて手がけた本格的な時代劇映画となった。このように小説を複合したため、小説 たそがれ清兵衛と、映画 たそがれ清兵衛ではストーリーが異なる。
2002年度 第26回 日本アカデミー賞では『Shall we ダンス?』に続き、史上2度目の全部門優秀賞受賞を果たし、助演女優賞を除く、受賞できる範囲ほぼ全ての部門で最優秀賞を獲得した。最優秀作品賞、最優秀監督賞(山田洋次)、最優秀脚本賞(山田洋次、朝間義隆)最優秀主演男優賞(真田広之)、最優秀主演女優賞(宮沢りえ)、(最優秀助演男優賞(田中泯)、新人俳優賞(田中泯)、最優秀音楽賞(冨田勲)、最優秀撮影賞(長沼六男)、最優秀照明賞(中岡源権)、最優秀美術賞(西岡善信、出川三男)、最優秀録音賞(岸田和美)、最優秀編集賞(石井巌)。
また、第45回ブルーリボン賞作品賞、助演女優賞(宮沢りえ)。第76回キネマ旬報ベスト・テン。第57回毎日映画コンクール。第27回報知映画賞最優秀作品賞、最優秀監督賞(山田洋次)、最優秀主演女優賞(宮沢りえ)。第15回日刊スポーツ映画大賞作品賞、監督賞(山田洋次)、主演男優賞(真田広之)、助演女優賞(宮沢りえ)などと、多数の映画賞を受賞した。
さらに、2003年 第76回 アカデミー賞において外国語映画賞にノミネートされ、残念ながら僅差で受賞は逃したが、アカデミー賞外国語映画賞の日本作品のノミネートは1982年の小栗監督作品『泥の河』以来の快挙で、海外でも高い評価を受けた。

「長患いのはてに母が亡くなったのは私が五歳の時だった」と語りから映画は始まる。
幕末時代の庄内地方。真田広之演ずる海坂藩のあてがいぶちは50石、御蔵役を務める井口清兵衛は、労咳で死んだ妻の薬代や葬儀代などの借金返済のために、又、草村礼子演ずる認知症の老母と、橋口恵莉奈、伊藤未希演ずる幼い2人の娘の世話するために、仕事を終えると急いで家に帰る。
内職と家事との暮らしに追われ、身なりが薄汚れていた。同僚たちはそんな彼をたそがれ清兵衛と呼んでいた。
冒頭の語りは、岸惠子演ずる清兵衛の娘、以登の晩年の回想なのであった。
ある日、清兵衛は、吹越満演ずる京都から帰ってきた親友の飯沼倫之丞と会する。倫之丞は、清兵衛の幼馴染でもあった嫁がせた妹の朋江が、1200石持ちの酒乱の夫・甲田豊太郎に度々暴力を振るわれるため、離縁させ、今は家に居ると清兵衛にうちあけた。
ある日、清兵衛が勤めを終えて帰宅すると、そこには宮沢りえ演ずる美しい女性、朋江の姿があった。「退屈だから」と実家を抜け出し清兵衛の家を訪ねていたのだ。楽しそうに娘たちと遊ぶ朋江に、清兵衛の心が動いた。その晩、朋江を飯沼家まで送った時に、大杉漣演ずる酒に酔った甲田豊太郎が、朋江と離縁させられたことに腹を立て、朋江の兄の倫之丞に果し合いを申し込んでいた。清兵衛は、暴れる甲田に自分が倫之丞に代わって果し合いの相手をすると宣言してしまう。翌朝、真剣で「斬るぞ」と息巻く甲田を、昔、道場の師範代で小太刀をやっていた清兵衛は木刀のみで、いとも簡単に倒した。その噂は城内にも伝わる。
朋江は清兵衛の家へ通い、家事や娘の世話を続けていた。ある日、海坂藩の藩主が夭折し、後継者争いによる暗雲が立ち込める。危険を感じた倫之丞は、朋江を親友である清兵衛の下へ嫁がせたいと申し出た。しかし、清兵衛は飯沼家四百石のお嬢様では、苦しい生活について行けそうに無いだろうと申し出を断る。以来、朋江は家に来なくなってしまった。
海坂藩の世継ぎが決まり、旧体制の粛清がはじまった。その中に、田中泯演ずる一刀流の使い手である余吾善右衛門もいた。余吾は切腹を命じられたが拒絶。さらには討手を斬殺。自らの屋敷にたてこもっていた。海坂藩は、噂に聞く清兵衛の剣を頼りに、余吾の討伐の任務を命じる。清兵衛は断ったが許されない。清兵衛は朋江を自宅に呼び、成敗のための身支度の手伝いを頼んだ。戦いを控え、清兵衛は「果し合いに打ち勝ったら嫁に来てほしい」と秘めていた思いを口にする。しかし朋江は、兄、倫之丞の持ちかけた話を清兵衛に断られた後、すでに別の縁談を受けてしまっていた。
いよいよ余吾の成敗に赴いた清兵衛だが、互いの苦しい境遇に共感しあってしまう。しかし、それはそれ。どちらかが死なないと事は始まらない・・・

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たそがれ清兵衛。
素晴らしい映画であろう。それは数々の受賞が物語る。つまり、映画人と言ったらいいのか、プロが好む映画なのだろう。天下の山田組が構想十年、時代考証一年以上・・・
素人であるケンとうさんは、数々の受賞後に見た。つまり、最初から「受賞作はどんなものだ」と、色眼鏡で見ていたことは、書いておかねばならないかと思う。
それを踏まえた上で理解していただきたいが、『計算されているのである』『隙がない』のである。言い換えると『期待を裏切らない』のである。『こうなるだろう』と思えば『そうなる』のである。これは、素人にとっては『つまらない』と言い換えることも可能だ。
この役をやらせたら・・・そう考えると、キャスティングは完璧だろう。たとえば、真田広之でないとあの演技は出来ない。それはアクションも含めてだが。しかし、真田広之だと刀を持たせるには有名すぎて、他の作品のデジャブが脳裏に出てきたりする。「強いはずだわ、真田広之だもん」などと思ってしまうのだ。そして、真田広之だと男前すぎて、折角のたそがれぶりが余裕に見えてしまう。いっそ、投獄されていたとか、乞食にまで身をやつしていて死に掛けているぐらいの役柄が良かったのかもしれない。
他の役者も同様な部分を散見した。「・・・なはずだわ、・・・だもん」と。
オープンセットを使ったとのことで、それも完璧である。「ここに雑草ぐらい生えていろよ」とか「板の色に新しいところがあってもいいじゃないか」とか「廊下にこけし人形でも転がっていろよ」と、突っ込みたくなるぐらいだ。セットとしては完璧だが、隙が無いために生活感から離れ、逆に戦いのリアリティが損なわれていると思うのだが言いすぎだろうか。見事に倒れていく戸板も「なんだかなあ」と・・・
照明もまたしかりで、美しい。その分、外光と室内のコントラストがありすぎて「窓の外でレフ板を振ってんのか」と想像をしてしまう。
さあ、素人のレビューはせいぜいこんなものだ。日本を代表する映画なのだ。見ておかないといけない。
この映画を知らなかったら映画好きとは言えませんよ。




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posted by ケンとうさん at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 2002日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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